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この度RICOH ART GALLERY LOUNGE(リコーアートギャラリーラウンジ)では、イメージの新たなパラダイムについて考察するグループ展「EXPANDED IMAGES 拡張するイメージ」を開催いたします。
リコーがアート作品のために開発した2.5次元印刷技術、StareReap(ステアリープ)を使用し、フランスを拠点に活動する4名のアーティスト、フィリップ・デュラン、ジュスティーヌ・エマール、村上華子、マリルー・ポンサンが制作した、本展が初公開となる作品を集めました。

本展は美術批評家・キュレーターであり、フランス国立造形芸術センター(CNAP)の写真コレクション責任者のパスカル・ボースが本展の芸術アドバイザーを担当しました。
展覧会は、株式会社モ・ティフによって、ローラン・ゴダンギャラリーとタカ・イシイギャラリーの協力のもと、企画制作されました。

後援:在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセンセ日本
この度RICOH ART GALLERY LOUNGE(リコーアートギャラリーラウンジ)では、イメージの新たなパラダイムについて考察するグループ展「EXPANDED IMAGES 拡張するイメージ」を開催いたします。
リコーがアート作品のために開発した2.5次元印刷技術、StareReap(ステアリープ)を使用し、フランスを拠点に活動する4名のアーティスト、フィリップ・デュラン、ジュスティーヌ・エマール、村上華子、マリルー・ポンサンが制作した、本展が初公開となる作品を集めました。

本展は美術批評家・キュレーターであり、フランス国立造形芸術センター(CNAP)の写真コレクション責任者のパスカル・ボースが本展の芸術アドバイザーを担当しました。
展覧会は、株式会社モ・ティフによって、ローラン・ゴダンギャラリーとタカ・イシイギャラリーの協力のもと、企画制作されました。

後援:在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセンセ日本
フィリップ・デュランは、自分の足で歩き回ることで、なんでもない日常の中に、社会と世界が変化する際に現れる束の間のサインを嗅ぎ出します。
ドキュメンタリーの手法を採用したデュランの写真媒体へのアプローチは、華々しさやイベント性とは断固として距離をおき、世界を迂遠的で詩的な方法で表そうとしています。
最新シリーズである《ショーヴェ/内的探求》では、デュランはこの洞窟に残された人類の歴史上最古の芸術活動の貴重な痕跡をとらえています。
フィリップ・デュランは、自分の足で歩き回ることで、なんでもない日常の中に、社会と世界が変化する際に現れる束の間のサインを嗅ぎ出します。
ドキュメンタリーの手法を採用したデュランの写真媒体へのアプローチは、華々しさやイベント性とは断固として距離をおき、世界を迂遠的で詩的な方法で表そうとしています。
最新シリーズである《ショーヴェ/内的探求》では、デュランはこの洞窟に残された人類の歴史上最古の芸術活動の貴重な痕跡をとらえています。
ジュスティーヌ・エマールは、人間とテクノロジーの間に構築される新しい関係性について探求しています。
写真、ヴィデオ、仮想現実、パフォーマンスといった多様なイメージの表現媒体を組み合わせながら、ロボット工学、神経科学、有機生命体、人工知能の領域を行き来するように創作活動を行っています。
エマールの思考は、人間と機械のあいだの相互作用について源流を辿ることにも向かいはじめました。数年前から睡眠中に現れる無意識のイメージに3D印刷による彫刻としての形態を与えることに取り組み、三連画《The First Dream/初夢》は、エマール自身の脳から発された、夢における映像を電子信号として物質化した作品です。
ジュスティーヌ・エマールは、人間とテクノロジーの間に構築される新しい関係性について探求しています。
写真、ヴィデオ、仮想現実、パフォーマンスといった多様なイメージの表現媒体を組み合わせながら、ロボット工学、神経科学、有機生命体、人工知能の領域を行き来するように創作活動を行っています。
エマールの思考は、人間と機械のあいだの相互作用について源流を辿ることにも向かいはじめました。数年前から睡眠中に現れる無意識のイメージに3D印刷による彫刻としての形態を与えることに取り組み、三連画《The First Dream/初夢》は、エマール自身の脳から発された、夢における映像を電子信号として物質化した作品です。
村上華子は、東京藝術大学で修士課程を終えたのちフランスに拠点を移し、表現媒体の技術の歴史、とりわけ写真の古典技法や活版印刷術を探求しながら制作をしています。
それらが発明された時代に関する調査を通じて、例えばリュミエール兄弟によってガラス板に色の付いたジャガイモの澱粉を用いて現像された最初のカラー写真技術であるオートクロームによる連作《ANTICAMERA (OF THE EYE)》では、村上は写真とは何かという真に認識論的な問いかけを提示しています。
村上華子は、東京藝術大学で修士課程を終えたのちフランスに拠点を移し、表現媒体の技術の歴史、とりわけ写真の古典技法や活版印刷術を探求しながら制作をしています。
それらが発明された時代に関する調査を通じて、例えばリュミエール兄弟によってガラス板に色の付いたジャガイモの澱粉を用いて現像された最初のカラー写真技術であるオートクロームによる連作《ANTICAMERA (OF THE EYE)》では、村上は写真とは何かという真に認識論的な問いかけを提示しています。
マリルー・ポンサンは、メディアにおける女性の身体の表され方を通じて、女性性の幻想について考察する作品を制作しています。
ポンサンが探求するその夢幻的な世界には、さまざまな趣向と欲望、欠乏、先入観が交錯する現代社会と、そこに生きるわたしたちの個人的、集団的な関係が見て取れます。また、イメージを拡大し堆積をすることで、ポンサンは被写体と鑑賞者の距離を縮め、表された身体を触知的に体験させます。
新しい連作《What Girls Are Made Of》もまた、政治的・フェミニズム的な性格が色濃く刻まれた作品ですが、なによりも女性たちに向けて、社会の支配的な美のコードやモラルの束縛から解放され、自身の女性性をコンプレックスなく生きることを呼びかけています。
マリルー・ポンサンは、メディアにおける女性の身体の表され方を通じて、女性性の幻想について考察する作品を制作しています。
ポンサンが探求するその夢幻的な世界には、さまざまな趣向と欲望、欠乏、先入観が交錯する現代社会と、そこに生きるわたしたちの個人的、集団的な関係が見て取れます。また、イメージを拡大し堆積をすることで、ポンサンは被写体と鑑賞者の距離を縮め、表された身体を触知的に体験させます。
新しい連作《What Girls Are Made Of》もまた、政治的・フェミニズム的な性格が色濃く刻まれた作品ですが、なによりも女性たちに向けて、社会の支配的な美のコードやモラルの束縛から解放され、自身の女性性をコンプレックスなく生きることを呼びかけています。

ー  マリルー・ポンサンによる出展作品解説 2分4秒 ―




ー  マリルー・ポンサンによる出展作品解説 2分4秒 ―





本展の4名のアーティストは、今日イメージを想像し作り出すには多様な方法があることを示してくれます。
各人各様の方法で、革新的な印刷技術とのコラボレーションの試みを通じて、「拡張するイメージ」として新たな写真のエクリチュールの考察に寄与します。同時に、デジタルイメージの氾濫する現代の文脈における物質性と非物質性の可能性も思索します。

また、世界的なパンデミックによる渡航制限や芸術文化施設の閉鎖などがあっても、「EXPANDED IMAGES」展で採用された新しい制作プロセスによって遠隔地とのコラボレーションが可能となり、アートの作品制作の活性化を促すと同時に、国際的な展覧会の実施も可能となりました。

これら「拡張されたイメージ」を通じて、皆様の想像力が広がることを期待しています。



アーティスト・ステートメント



「洞窟を理解することは、時間が止まったままのような錯覚をおぼえる閉じられた宇宙、自然が生み出した驚異的な建造物と記号の量化された総体から出発することです。この作品で、私はあえて客観的な表現を避け、より親密で主観的な洞窟を写し出そうとしました。」(フィリップ・デュラン)

philippedurand.fr
philippe-durandlaurentgodin.com/philippe-durand
※外部サイトへ移動します。


本展の4名のアーティストは、今日イメージを想像し作り出すには多様な方法があることを示してくれます。
各人各様の方法で、革新的な印刷技術とのコラボレーションの試みを通じて、「拡張するイメージ」として新たな写真のエクリチュールの考察に寄与します。同時に、デジタルイメージの氾濫する現代の文脈における物質性と非物質性の可能性も思索します。

また、世界的なパンデミックによる渡航制限や芸術文化施設の閉鎖などがあっても、「EXPANDED IMAGES」展で採用された新しい制作プロセスによって遠隔地とのコラボレーションが可能となり、アートの作品制作の活性化を促すと同時に、国際的な展覧会の実施も可能となりました。

これら「拡張されたイメージ」を通じて、皆様の想像力が広がることを期待しています。



アーティスト・ステートメント



「洞窟を理解することは、時間が止まったままのような錯覚をおぼえる閉じられた宇宙、自然が生み出した驚異的な建造物と記号の量化された総体から出発することです。この作品で、私はあえて客観的な表現を避け、より親密で主観的な洞窟を写し出そうとしました。」(フィリップ・デュラン)

philippedurand.fr
philippe-durandlaurentgodin.com/philippe-durand
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「この作品の制作過程は、夢の痕跡を形にすることにあります。夢という人間の精神の中にあるものを、物理的な物質へと変換するのです。パリの睡眠と覚醒研究所の協力を得て、私は一晩の睡眠中に発される自分の脳の電気信号を記録しました。明晰夢にも似た日本の伝統的な「初夢」にみる慣習にもならい、私は自分の夢のデータが示すスペクトルに基づいて、イメージを形成し、2.5D印刷しました。」(ジュスティーヌ・エマール)

justineemard.com
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「この作品の制作過程は、夢の痕跡を形にすることにあります。夢という人間の精神の中にあるものを、物理的な物質へと変換するのです。パリの睡眠と覚醒研究所の協力を得て、私は一晩の睡眠中に発される自分の脳の電気信号を記録しました。明晰夢にも似た日本の伝統的な「初夢」にみる慣習にもならい、私は自分の夢のデータが示すスペクトルに基づいて、イメージを形成し、2.5D印刷しました。」(ジュスティーヌ・エマール)

justineemard.com
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「リュミエール兄弟により発明された、カラー写真黎明期の「オートクローム」はガラス板を支持体とし、彩色されたジャガイモのデンプンの粒々がピクセルの役割を果たしていました。点描画を思わせるデンプンの粒の一つひとつは人工的に赤オレンジ、緑、青紫の三色に染められ、そのネットワークは図らずも、人間の網膜における視覚細胞のそれと同じだったということです。」(村上華子)

hanakomurakami.net
takaishiigallery.com/jp/archives/14336/
※外部サイトへ移動します。







「そのタイトルが示しているように、この作品は若い女性たちの身体の内部を構成していると思われるマチエールを隠喩的に形にしたものです。X線やマクロ撮影された写真のように、体内の有機物質が目に見える形でとらえられていますが、そこには液体、スパンコール、切り抜き画像、アクセサリー、付け睫毛、その他の雑多な残留物が固まっています。アイロニーと同時に愛おしさをこめて、私は自分もその中で成長した女性性への先入観を解体しようとしているのです。」(マリルー・ポンサン)

marilouponcin.com
laurentgodin.com/marilou-poncin
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「リュミエール兄弟により発明された、カラー写真黎明期の「オートクローム」はガラス板を支持体とし、彩色されたジャガイモのデンプンの粒々がピクセルの役割を果たしていました。点描画を思わせるデンプンの粒の一つひとつは人工的に赤オレンジ、緑、青紫の三色に染められ、そのネットワークは図らずも、人間の網膜における視覚細胞のそれと同じだったということです。」(村上華子)

hanakomurakami.net
takaishiigallery.com/jp/archives/14336/
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「そのタイトルが示しているように、この作品は若い女性たちの身体の内部を構成していると思われるマチエールを隠喩的に形にしたものです。X線やマクロ撮影された写真のように、体内の有機物質が目に見える形でとらえられていますが、そこには液体、スパンコール、切り抜き画像、アクセサリー、付け睫毛、その他の雑多な残留物が固まっています。アイロニーと同時に愛おしさをこめて、私は自分もその中で成長した女性性への先入観を解体しようとしているのです。」(マリルー・ポンサン)

marilouponcin.com
laurentgodin.com/marilou-poncin
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プロジェクトの由来:
2020年、フィリップ・デュランはフランス国立造形芸術センター(CNAP)が国立ジュ・ド・ポーム美術館と主催する、国による写真注文を享受できるコンクール「Image 3.0」の受賞者となりました。《タズナ岩石》プロジェクトは、リコーとフランス人アーティストの最初の2.5次元印刷技術を用いたコラボレーションです。リコーは2021年にフランスの国立現代アートコレクションに加わった6点の写真シリーズの制作に、全面的な技術サポートを提供しました。
このパートナー関係の展開として、ローラン・ゴダンギャラリーの別のアーティスト(マリルー・ポンサン)、「Image 3.0」プログラムの他の受賞者たち(ジュスティーヌ・エマールと村上華子)が、新しい制作のプロセスについて考察する今回のプロジェクトに招待されました。

プロジェクトの由来:
2020年、フィリップ・デュランはフランス国立造形芸術センター(CNAP)が国立ジュ・ド・ポーム美術館と主催する、国による写真注文を享受できるコンクール「Image 3.0」の受賞者となりました。《タズナ岩石》プロジェクトは、リコーとフランス人アーティストの最初の2.5次元印刷技術を用いたコラボレーションです。リコーは2021年にフランスの国立現代アートコレクションに加わった6点の写真シリーズの制作に、全面的な技術サポートを提供しました。
このパートナー関係の展開として、ローラン・ゴダンギャラリーの別のアーティスト(マリルー・ポンサン)、「Image 3.0」プログラムの他の受賞者たち(ジュスティーヌ・エマールと村上華子)が、新しい制作のプロセスについて考察する今回のプロジェクトに招待されました。